むし歯にならない健康な歯を子供にプレゼントするためには、日ごろの歯磨き、そして、歯医者さんで定期的に検診をうけることが大切です。
しかし、子供向けの歯医者さんを探すときは、案外苦労します。
子供がまだ乳幼児の場合、おむつ交換やベビーカーでの移動が必要となります。
少し子供が大きくなっても、歯医者さん自体を怖がって嫌がるケースもあるからです。
いくつか歯医者さんを探すときのポイントを記載いたしますので、是非参考にしてください。
小児歯科専門医が在籍
小児歯科専門医とは、子供たちの歯・軟組織(歯肉や舌など)・噛み合わせ・顎関節などの顎顔面口腔全体の良好な機能と形態の維持増進につながる高度な小児歯科に関する専門的知識、治療技術を有する歯科医師です。
小児歯科専門医の数は、日本全国においても約1,200名程度となります。
子供のお口のことを良く知っているスペシャリストですので、安心して子供の予防や治療の相談を行うことができます。
子供向けスペースがある!
子供は、楽しい場所に行きたがります。
歯医者さんに行き、待合室に座っているだけでは子供はとても退屈ですが、キッズスペースやプレイルームがあると子供はとても喜びます。
絵本やおもちゃ、ぬいぐるみ、そして子供向けのTV番組を流されている歯医者さんもありますので、子供が歯医者さんに次も来たいと思える切っ掛けの一つになります。
保育士さんがいる!
お母さん自身が治療を受ける場合、子供だけを待合室やプレイルームで待たせるのは不安だと思います。
最近は、歯医者さんに保育士さんが常駐されていたり、保育士資格をお持ちの歯科衛生士さんや歯科助手さんも増えてきました。
保育士さんがいる歯医者さんなら、子供を安心してお預けすることができますので、とても安心です。
子供のご褒美がある
子供が頑張って治療を受けたあと、子供向けのおもちゃをプレゼントしてくれる歯医者さんが多くなりました。
子供にとってはとても嬉しいご褒美となります。
子供の行動をご褒美でコントロールすることに抵抗があるお母さんもいらっしゃいますが、学術的にはトークンエコノミー法といわれる心理学の行動療法となります。
処置を自発的に頑張れたら「褒める」というトークンを与えることによって、頑張ったら良いことがあるという体験を増やすことで、子供のやる気を高め、結果としてスムーズな処置が行えます。
この方法は、子供の自立心を養うことにも繋がると言われています。
乳幼児向け設備
乳幼児を連れて外出するときは、ベビーカーを用いることが多くなり、おむつ交換や授乳が必要となります。
そのため、ベビーカーでの乗り入れ可否や置き場所の有無、おむつ交換台や授乳スペースの有無が大切なポイントになってきます。
こうした乳幼児設備が、どこまで用意されているか事前に確認されることをお勧めいたします。
カウンセリングが丁寧
お母さんにも、子供にも分かりやすく歯の状況や治療内容、予防方法について説明してくれる歯医者さんを選びましょう。
アニメーション動画などのツールを用いて説明してもらえると、とても分かりやすいですね。
子供は、そうした説明から歯科医に対するイメージを形成し、心の距離を近くにも遠くにもします。
子供と歯科医の信頼関係が構築できれば、子供はまた歯医者さんに来たいと思えますので、丁寧にカウンセリングを行い、分かりやすく楽しい雰囲気で説明してくれる歯医者さんは、子供にとっても安心ができる歯医者さんとなります。
子供トレーニング
小さい子供の場合、歯医者さんが怖く、チェアに座って口を開けることを嫌がる子もたくさんいます。
そんな子供のために、治療を受ける前のトレーニングを行ってくれる歯医者さんがあります。
まずはチェアに座るところから始まり、鏡で自分の歯を見たり、器材を触ったりと少しづつ子供が歯医者さんに慣れてもらうトレーニングです。
こういったトレーニングメニューがあると、歯科医と子供の信頼関係が構築されることにもなりますので、子供は歯医者さんを嫌がらなくなります。